陽子流「花一システム」開花

白番 高野圭介 vs 3子 湯淺陽子

将碁友の会Pリーグ9月対局から

293手完  黒7.5目勝ち

                        高野圭介 記


陽子さんは独創の人である。人真似などしない。
公に認知された定石など性に合わない。独創で切り開こうとする。

それだけ、回り道が多い。あたら才能が朽ちるのか?
どうしてどうして、その曲折の一つの集大成が本局である。

 
白はハナからアマシ作戦に出た。
稼ぐだけ稼いで、後はシノギ、ケシで打とうというものである。

今流行の、切った張ったという進行かと思っていたら、
何と、手厚い。そして動じない。
手も足も出ないまま、私は敗れた。

私は手厚い本局を陽子流「花一システム」と名付けた。


陽子さま この「花一システム」を金科玉条として、磨いて下さい。

いろんなジレンマを乗り越えて、必ずや次のステップ
「厚みと戦いの間」も乗り越えてくるでしょう。