ヨセの九九



                                              池本愉美子



ヨセの以遠権  
ヨセの特別学習は高野先生と東屋さんの掛け合い講義がとても面白かった。

東屋さんは、ヨセの学習の命題に忠実で、「この手、何目!」と懸命ななのに対し、
高野先生は「ヨセの権利」というか「ヨセの以遠権」のようなものを力説されました。

私は「ヨセの九九」があったらなぁ・・・と空想しながら聞いていましたし、
私たちもヨセの奥義にどんどん深まっていきました。

 3線のハネツギは
何目?
 
講義の最中に、「2線のハネツギは6目。権利付きは10目。」と、伺った途端
「3線のハネツギは何目でしょうか?」と、質問がありました。


その答えはありませんでした。

 3線のハネツギ




答え・・・高野
 
「3線のハネツギ」の前に、新格言を提起しましょう。

「スミは{2の1}ヨセは{2と1}」

そうです。
スミの「二の一」は別名「くノ一」=(女)とも呼ばれて、
変化自在、魔の棲むスミの急所です。

ヨセの「二と一」は2線と1線で、
「華麗なヨセはサルスベリ」は何と、折り紙付きの「二と一の組み合わせ」です。

3線のハネツギはヨセのジャンルにはあるのかな?・・・聞かないなぁ

なお、「ヨセの花形は2線のハサミ」=口述で・・・。


 

 ヨセのスピード  
ヨセ学習の効果は現実にすぐ現れました。

加田美保子さんは、勝ち碁も負け碁も、勝ってしまったが、東屋弘さんは 述懐していました。
「あの強烈なヨセのスピードに眼が回った」と。美保子お姉さまはさすがです。



 
手抜きを考える。  
帰ってから、日が経つにつれ、あれこれ思い出しています。

普通の教室では問題の回答を教えてもらって終わりなんだけど、
高野塾はそこが違うんです。ビックリしました。
そんなところ(はらわた)まで教えてくれる先生はいません。

これが実感です。


  今度、お勉強して、以遠権とか、逆ヨセなどを自分で咀嚼している内に、
碁の流れで、もっともっと大事な事は「スピード不足じゃないか?」
したがって、手抜きを考える
ということに気がつきました。

さあ、これからは、手抜きして、手抜きして、
死んじゃっても良い???・・・そりゃアカンけど、
先手だ先手だ!美保子お姉さまに見習え!