福井県周遊吟行ツアー

(2)  虚石吟 ・自選 4句

2018年4月24日  午後

                            高野虚石 選



時雨れるや夏越前は天空の城





 雨煙る山田の土手の山桜


田舎は棚田が続く。そこに一本の山桜が


 新緑の銀杏一本蕎麦の店


蕎麦の店に入った。銀杏の木が「お越しやす」と言う。


 夏草や一向一揆の永平寺


永平寺は曹洞宗の大本山。そこに一揆があったと聞いた。
果たして、一向宗の一揆であったか、農民一揆であったか。

確かめもせずに、一向一揆としたが、腑に落ちない。


名水の御清水なる芽ばり柳

 
名水は咽をスルリを通る。ここ大野の名水も然り。
次々、善人男女が名水を汲みにやって来る。
柳が芽を吹いている・・・