は し が き

囲碁形成の本質に迫る



囲碁の成り立ち、組織などの解明の糸口でも模索出来ないか。


                                            高野圭介

碁の足跡
 囲碁は現在なお、まだまだ祖型からの改良途上にあるだろうと考えるとき、
歴史を遡る必要があろう。果たして碁はどのように敷衍発展の道をたどったか?
 延々と受け継がれてきた碁にも、世は碁につれ特殊な足跡がある。

中国、日本をメインに垣間見ようとした。

解析の視点
 あるいは、いったい碁ってどういうものななのだろうか?

問題は解析の視点をどこに置くべきか。魚眼レンズが良いか、
顕微鏡が良いか、高く低く視点を変えて取り組んでみた。

碁の新機軸  
 現今の囲碁そのもの・囲碁規約・ル-ルが瑕疵のない
完全なル-ルに則っているとは言い難い。
ルールは碁の憲法である。ルールが改善されたとき、囲碁哲学・思想も変わり、
自ずと人間同士の戦術打ち方にも新機軸がうち出されるのではないか。

 また、囲碁の成り立ち、組成、組織などの解明の糸口でも模索出来ないものだろうか。

コンピューター
今ではコンピューターの碁の考察無しに何一つ語れないであろう。
ソフト自体は哲学しないが、囲碁でコンピューターに関わる人の
囲碁観が囲碁のル-ル・ノウハウを規定して行く。

玄妙の味
囲碁の発生の謎と玄妙の味などの憧憬が無くては
永遠に語ることは出来ないだろうとも思う。

アマで非才の私がそういう試みに挑戦することこそおこがましいと思うが、
又もや、おおそれたことに挑戦しようとしていることについて、
勢い今の立場に立ってしまったことをお許し願いたい。