囲碁祖型の一考察


-メソポタミア文明に源流を求めて-


第一章   人類誕生

(一) 大いなる旅

 

                                    2012年11月2日    高 野 圭 介


人類誕生
 ともあれ、アフリカの東部辺りに人類が誕生した。
化石とか証拠になるものが余りにも少なすぎて、まだまだよく分からないけれども、
類人猿は世界のあちこちに発生したのではなくて、
「人類は多発しない」とは一つの定説になっている通り、

アフリカのどこかの「ピン・ポイント」に発生し、
それが何万年何千年かゝって地上に広がりをもった、というのである。

500万年前に  
1978年、370万年前の生き延びたアファレンシスの化石がアフリカの東、
エチオピア・ケニア・そしてタンザニアに南北に広がるグレート・リフトバレー
に至る所やラエトリというところから様々な形で発見された。《文献08》

人類の定義によっても異なるが、最近では 500万年前にアフリカ東部に
初めて人類が姿を現したというのが定説になってきた。

類人猿から

ホモサピエンス

 その後に経過はホモと呼ばれるようになって〈ハピリス〉〈エレクトス〉と、
時の経過と共に段々脳と直立度が進化してきた。

〈サピエンス〉の時代、40 ~ 20万年前に急に脳が大きくなると共に
この智恵の人は世界中に広がっていった。

〈ネアンデルタール〉は 6万年前に最初に「死者を弔う」ことをした類人猿であるが、
近東、中央アジア、西欧などに拡散した後、3万5千 ー 4万年前に絶滅した。

2万5千年前にはネアンデルタール人と同じホモ・サピエンスの内、
クロマニヨンといわれるわれわれの先祖だけになり、
1万年前には北米・南米へと移動した。


 と同時に、BC12,000年前には先史時代に隠された巨大な謎として、

アトランティス大陸(多分今の南極ではないか)に、すでに超古代文明があって、
エジプトやインカの遺跡を創ったと言われている。
そして BC10,000年前後に冷酷な氷河期が来た・・・《文献09》

大いなる旅
人類の移動・定住の歴史

 因みに南米のインディオも日本人同様蒙古班があるが、このことは
人類がアフリカからユーロシア大陸に広がり、極北のベーリング海峡
を渡って、北米大陸を経てねパゴダニアに広まった、という証拠である。

こうして人類による全長 5万キロに及ぶ「大いなる旅」が始まったという。

未文化の発生



囲碁の生成


この雄大なロマンの人類の歩みの中で、人類の文化の発生を見た。
すなわち「言語」「農耕」「火」「音楽」などは随所に起きたであろう。

人類の文化・囲碁も同じく、世界のどこかで「囲碁」は生成し、
育まれ、変化しながら現在のような姿になっている筈である。

今までの変化の様子を見、調べると、世界の動きが
一層激しくなっているように、囲碁そのものも変質しつつあるのを知る。

 ここに、現在の宇宙観から過去の宇宙観にタイムカプセルを始動させ、
碁の発生の原点をまさぐろう。