閑話休題 ウルの盤 メソポタミア(Mesopotamia)の高度な文明 高野圭介 |
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閑話休題 これほどの盤上ゲームで知的ゲームを楽しんだという足跡はメソポタミア以外に他にありません。 ここに、憶測を逞しゅうして、チャトランガの大改造で、 四つのゲームに変身させたに相応しいゲームのヒンター・ランドではなかったか。 声を挙げて高らかに宣言したいのです。 高野圭介 |
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二つの川の間 | メソポタミアという名前は、ギリシア語で「二つの川の間」を意味し、 ティグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域に対して古代ギリシア人がつけた地域名。 今日ではより広義に、 イラクおよびシリア北部を含む広範囲な地域の呼称としても用いられる。 この地域には数万年前の太古にさかのぼる人類の居住址があり、 紀元前5000~前4000年には農耕を伴う定住民が現れた。 |
都市国家の建設 | そののちシュメール人が南部の川沿いにウル、ウルク、ニップールなどの 都市国家を次々と建設し、文字使用を含む高度の初期文明を発達させた。 それらは、都市としては世界最古のもので、今日、 我々は、この文明をメソポタミア文明と呼んでいる。 |
シュメール人の文化 | シュメール人の文化 アダムとイヴの話。バベルの塔。ノアの方舟。その他現代に生きている 神話に近い物語は シュメール人の文化の一端です。 他に、暦(こよみ)。世界初の暦。月の満ち欠けで、年月をはかる太陰暦です。 数字は60進法でした。これは、現在もある分野で日常的に使われる時間ですが、 1時間はなぜか60分。これはシュメール文明の世界遺産でしょうか。 |
ウルの盤 | ウルの盤こそ本文焦点中の焦点。 ロイヤルゲーム・オブ・ウルは 世界最古ボードゲームの一つで双六ゲームのルーツです。 古代ウル王朝の出土品の中から発見されています。 紀元前2600年頃のウルの繁栄と富裕を象徴するもので、 古代世界で最も優美で精巧な細工の遊戯盤として知られている。 これはもはや考古学の世界。 数千年の時を生き延びたゲームが現存しているのに感慨深いものがあります。 中には宝石や美麗な模様で構成された豪華な盤もあり、 歴史的遺産であると共に至高の芸術品です。 |