第二章 チャトランガ (14) 碁チャトランガの学術的示唆 高野圭介 |
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古典 チャトランガ |
チャトランガについて、学術書にある一文から チャトランガはちょうど百年前に発掘され、以降研究が為されたこと。 マレーの『チェスの歴史』に載った「チャトランガ」が古典となっていること。 増川宏一著『将棋 1』1994.4.2より 以下は増川宏一先生からの示唆(1994年3月25日)です。 |
チャトランガの 研究集会 |
Chaturanga につきましては数年前に Koenigstein-gruppe という研究組織が出来、 1991 年にドイツで、1993年にオランダで研究集会を催しました。 今後二年毎の予定で、 各国から新たに発見された資料に基づき研究が続けられる予定です。 |
Chaturanga の性格 |
目的の一つは H.J.R.Murry の業績の不充分さを補い、 さらに凌駕するための新しい見解を纏めるためのもので 研究論文は部分的に発表されていています。 従って、基本的には Dr.Linde の発表以来 Chaturangaの性格は変わらないものの、 取った駒の点数計算などが修正されそうです。 |
囲碁の起源 |
碁の資料館をつくるという話は出来ては消え、 昨年もかなり具体化するという運びになったようですが、 あまり進展していないようです。 その過程で、或いは完成後に、新たに囲碁の起源についても 詳しい検討がなされるかも知れません。 いずれにしても、Chaturanga も含めてまだまだ研究の途上にあると言えます。 |