関西医師囲碁大会(吉田杯)のレポート


                                          高野圭介


  とき:2013年2月3日

  ところ:ANAクラウンプラザホテル大阪(前の全日空ビル)


敬愛する  羽田 回先生のこと




居心地の良さ 
恒例・第9回を迎えた碁会です。

私は以前に大会で2連勝したものですから、昨年8段に格上げされました。
そして、綺麗に1回戦で敗退しました。
今年、早々と7段にカムバック。  居心地の良さは格別です。






1回戦


ニィタカから
小ケイマ掛け

正解


2回戦
 
1回戦は三重県の中村行邦6段との一局です。

新しい定石を知らずに、綺麗にハマリました。
命からがら逃げて、逆に敵の大石を仕留めて、命をつなぎました。

 
2回戦の相手は姫路の松岡晃芳6段です。

いい経験をしたので、
その活用とばかりに、やられた同じ手法で「受けてみよ」と、
1回戦で習い立てのほやほや新定石!に挑戦しました。ところが、
これが又ハマってしまいました。上手くいかないものです。

命をつないで、ようやく決勝戦に臨みました。

 決勝戦  
3回戦は決勝戦で羽田 回先生との碁。握って黒が当たりました。
先生とは勝率5分5分の得がたい宿敵。

昨年年末には早打ちの悪癖のため、悪い囲碁になってしまいました。
今回は
「軽速なる勿れ」と腹に据えて盤に向かいました。


       




悪い感触が
打つほどに、
羽田先生の二枚腰に息が切れてくるのがひしひしと感じます。
どうも布石段階で、打ち過ぎたか、遅れたかとは思いますが、
アマ独特の問題点です。どうも悪い感触が伝わってきました。

どこかで勝負手をを探っている内に、
薄い石を相手に攻めさせてシノギ勝負と、左下隅をハイコミました。

白はこの勝負手にチャンスを逸した!と気落ちしてか、
攻め損なって形勢はようやく黒に傾きました。

最後は左上隅の黒183キリのヨセは10数目で、決定打となりました。

とは言え今更ながら、どこまでもアマらしい私と、いぶし銀の羽田先生の
差を痛いほど知らされた一局でした。



決勝戦の棋譜です


互先  羽田 回   vs   先番  高野圭介

                         6.5目コミ出し

黒勝ち

 






鬼が笑う
来年は10回記念大会と聞いた。
優勝を狙うなんてとんでもない。

もう81歳になっていよいよ老境に入りましたが、
加齢による身体がダメになってくると、自ずと頭も一緒の加齢。
いつまで来られるか分からないが、体力の続く限り、
皆さまと碁を囲める喜びを分かち合いたい。

偽らざる気持ちですが、それとても、来年の話は鬼が笑うか