(3) 井山が中央の白を攻めず、左下隅の三三を無視したか?
高野圭介 |
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プロには論外 | こういった観点はプロにとっては問題外で、自明の理だと思う。 |
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Y氏の意見 | Y氏(勝負強さは天下一品で、皆から恐れられている) 棋聖は、中央にわざと弱い石を作って、 攻めさせることによって勝機を見出そうとしている。 しかし、挑戦者は挑発に乗らず着々と大場に打ち、 棋聖位を手元に引き寄せている。冷静そのものだ。 |
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高野の見解 | 碁はいつの場合でも、とりわけ序・中盤戦の鉄則は 「弱い石があれば攻める。」と言うことである。 本局も中央の白の眼形のはっきりしない白の大石を なぜ攻めないのか?」その疑問に答えねばなるまい。 白が98と隅を守り、102と中に備えて手入れをさせたことで 充分元が取れている。アマにはそれが打てない。 更に井山の路線は、いったん大優勢となった今、紛れてはならない。 勝勢を勝ち星に確定させるためにも手厚く打ち上げねばならない。 計算が出来ていることの証明か。 |
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井山の述懐 | 週間碁に記載の井山の言葉。 「封じ手後の前後は難解で自信があったわけではありませんが、 下辺の白3子を取って連絡して、まずまずと思いました。 更に、左辺の黒が中央に出て治まったので、よかった。」 客観的に見て、梶原の「オワ」の段階ではないかともある中、 この言葉はとても控えめで、謙虚だと思います。 |