(4) 満を持して張の反撃なるか。

 1.   
緒戦・序盤右上隅の応接


石の持つエネルギー

 2.
打ち掛け時における張の苦悩。

 3.  
井山が中央の白を攻めず、左下隅の三三を無視したか?

 4.
張が満を持しての反撃なるか。


                                            高野圭介


井山裕太本因坊 史上初6冠
第37期棋聖戦七番勝負第6局 3月13日(水)、14日(木) 9時~



高野の疑問
 白112のとき、アナウンスがありました。
「井山の予想には無かった手のようで、上着を脱いで座り直しました。」と。

 私(高野)には、満を持した張が繰り出した必死のパンチのチャンス到来か?
さすれば、井山危機が迫ってきたのか?

 もし、白112手の取りかけで、コウにでもなれば、コトですね。
そのように直感しました。


或いは成算無くとも、この一発に賭けた勝負手であったのか?

牛窪先生の意見
 ところが、
牛窪先生は「
攻めの形だけで、全くその心配は無い」ということでした。
ただ、攻めの余得で中に若干の白地を求めた程度か。

 形勢判断として、もはや逆転はまず無いとのこと。

左辺の攻め  
週間碁の評では

白90のタチに対し、左辺を受けずに、黒91とスミのハイコミで稼いだのは
シノギの道筋が見えているからだろう。


井山は「94オサエより95カミトリが怖かった」と言っている。

H氏 の予想
H氏(浜辺 荘)の予想

黒121手と最後の大場を打ち、今後、左辺の黒が収まれば、
もう争うところもなく、盤十以上の差で、
(プロの検討陣もバンジュウ・バンジュウと言い出して
控え室ではもはや、検討はされなくなった)
大寄せ終了後、白投了、井山新棋聖誕生となるだろう。

井山の本心 
井山は朝日紙上に本心を露わに言っている。

「碁の総てのタイトルを取ると言うことは、
魅力的であり、私にとって究極の目標です。