互先  木藤一弘 vs 先番 高野圭介

               先番6目半コミ出し

153手完   黒中押し勝ち

                               高野圭介自戦記


1993年頃、湯布院大会のとき、碁吉会・大分が64名ずつで碁を打った。
その時、目外しで見事にやられて、それ以来
木藤さんとは20年ぶりの対局である。

先日まで膵臓結石とかで入院されていて、昨今退院されたばかり。
それでも、矍鑠だが、スタミナと言うことになると、難しいようだ。

 高野の自評 1
木藤流目外しは予想内の進行。
54手迄、淡々とした流れであったが、
黒55キリで、盤上暗雲が垂れ込めた。

黒83ノゾキが打てて、やっとひと安心だった。
黒95の出が負けたら、敗着だったか。
白96とトバれて、嫌な予感が走る。

 高野の自評 2
黒必死の左上隅101ツケ。後のことは流れに乗るだけである。
白108アテが敗着となった。
ワリコミが生じ、思わぬ成果となった。

木藤さんの本来の碁ではない。
もっと厳しく、このようなお土産付きで終わる人ではない。

次は怖い!と今から心配している。