刮目して見たハングルの学習−3 ーーー「パッチム」の考証ーーー 高野圭介 cf:刮目して見たハングルの学習−1 cf:刮目して見たハングルの学習−2 |
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外国人の 日本語 |
外国人が日本語を話すとき、こんなに短時間で上達し、 自分より巧い日本語をしゃべれるのだろうと、感心する。 相撲取りの日本語は皆も知っているが、 囲碁の解説を担当する外国人 中国人、韓国人、アメリカ人もなべて巧い。 微妙なニュアンスでも並みの日本人以上に理解出来る。 彼らが、異国で、外国語で、生活していかねばならないという、 心構えが違うとだけでは割り切れない。 いったい何だろう。 |
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宗教への イントロ |
そもそも宗教へのイントロ。 たとえば浄土真宗に例を取っても分かる。 学は教典を調べ、意のあるところ、活字から汲み取る。 業は百万遍お経を唱えるとか、お百度を踏むとかで、身体に鞭打つ。 形は朝晩お供え物をしたり、仏壇のお掃除とか、形だけでも。 これらは一長一短あって、とはいうものの、 どのルートから入っても、 いつかはそれなりの信者になることは出来る。 |
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ハングルの 学習 |
さて、ハングルの学習にも同様に、学、業、形の三つの方法がある。 学は教科書を使って、読み書き、文法から入る。 業はラジオ放送程度の、耳学問でもないが、音を取って慣れる。 形はハングルにどっぷり浸かって、自然に熟れる。 |
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業 活字無しで 耳学問 |
さて、業だ。 私の友人・大須賀さんは東京在住だが、 何十年間 電車の通勤途上、 毎日テープの耳学問だけで、中国語をマスターしたし、 春日井の重見さんは同様にして英語をマスター。 今、文字無しで耳の韓国語に取り組んでいる。 これだと、いよいよのところ、聞き話す会話は native に近い。 ただ、これには相当なグレードの高い資質が問われそうだ。 |
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学 スクール式 学習法 |
学はこの半年経った今、 「今は良く読めて、良く書けることです。」と先生の言葉通りで、 後、徐々にグレードを上げていく。・・・といった、 スクール式学習法。 発音の技術上の問題は、日本語の基本母音が 〔あ・い・う・え・お〕の五つしかないことが学習上、 外国語の発音を難しくしているようだ。 その点、韓国人も中国人も、母音の多さで、取り与しやすい。 紙背に徹す学問だけでは、 短期間に日本語を上手に操る外国人の真似も出来そうにもないが。 |
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形 ホーム スティ形 |
形はそういった難しいことはしないで、どっぷり浸かる。 ホームスティ形。 日本人は外国語を外国人と話す時恥ずかしがる傾向がある 。ブロークンであっても、どんどん話す勇気が外国語の習得には必要で、 そういう意味で、話す外国人が近くにいれば最高の進歩を遂げるに易しい。 つまり、覚えたことをすぐ使ってみなければ上達しないと思う。 これは碁も一緒。 そういう意味で、上記の形だけのようでいい、 机に向かわなくても、どっぷり浸かるのが一番重要と思える。 それとても、年齢制限がある・・・とは中国の唐騰さん。 |
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