常に局所に捉われず大局観を大切にする

                                        吉田 健 自戦記

丸山豊治五段 vs 三子 吉田 健

70手打ち掛け


風鈴会で離宮前クラブの方々とご一緒に稲葉プラザの会場で
初めて丸山豊治先生の指導碁をお願いしました。

限られた時間の中で終局まで打てず
多少物足りない方も居られたと思いますが、
私は悪手や疑問手をその都度指摘して頂き、

その対策や考え方等を解りやすく説明して下さったので、
非常に参考になり充分納得出来て有意義な一局でした。

以下その箇所を棋譜で振り返り、ご披露します。


布 石
白11に黒12と挟んだ手は疑問手、
左上辺は白が厚いので左辺星あたりに挟むのが良い。

(挟む考えはどうかと先生に尋ねたら
それは問題ないと言われ安心しました)

白15が厚みをバックの絶好の挟みになり、黒12が被告になる。

左上辺の星あたりが黒の時は挟みと開きを
兼ねていて黒12は巧手となる。

それを忘れて、何でもかんでも一間に挟む無頓着な手を
反省しました。

白25の打ち込みに対する黒26は
白31の黒10からの下がりが正着と言われました。

黒26では白の根拠を奪っていないのがその理由。

私は白21の下がりが有るので下辺は地になり難いと思って
黒26と打ったが、先生は
この場合あれこれ考えずに白25の目を取る
急所だけを考える事が重要と教えられ納得しました。

中 盤   
黒34のコスミは早すぎるし、
白からすぐに34と来るわけがないので、
右辺星あたりに打つのが良いとの指摘にも納得しました。

決めずに残して打つ重要性を勉強しました。

黒56は悪手、
ここは黒は白57と出て白57の左に打った時に
黒56と切る一手と断定されました。

その時の解説が非常にためになりました。
その後は下辺の白一団がどうなろうとそんな事は考えず、
黒は外を打って白39を大きく攻める形を想定することが大切で、
盤面を広く見る重要性を指摘され、
なるほどと納得し大変勉強になりました。

お礼
今回初めての指導碁でしたが、
その都度適確なご指摘を頂き、
また盤面を常に広く見る事と何手か先の石の形を
想定する事等、沢山教えて頂き本当に有難う御座いました。

今後共ご指導賜りますよう心からお願い申しあげ
自戦記と致します。