雅晴 GO MEMORIES No.10

東野弘昭九段  vs  5子 高野雅晴

1979年(昭和42年)4月30日 於 山崎・守拙会

172手完  黒中押し勝ち

 
滅多なことではアマにも勝ちを譲らない東野先生が「アッ」と言って投了された。

本局でも、雅晴独特の捨て石作戦がが展開された。
黒56.62.98・・・と、巧みである。それが勝利への伏線となった。

不思議なことがある。
いつの間にか、兄・雅永と弟・雅晴はいつの間にか逆の棋風となっている。
兄は地から、弟は勢力でという構図で、いつも打っている。面白いことだ。

 
東野先生の評がある。

中央上辺、黒36から44までは思い切った太い打ち方。
ただ、黒38は40の一路下にケイマがよい。

左辺の攻めで、黒50は51のところ。

右下隅、黒86は88ノビ。依って、白87は失着で、88アテだった。
黒88は落ち着いた好手。