快調・村川大介の世界を覗く・・・第1報

                            高野圭介


碁吉会の師範・家田隆二八段との対話である。

「今、関西棋院で、村川大介の評価はどのようなことですか?」

「強いと言っても負けないから強い。まあ、結城聡が一番で、村川大介が2番。」
「ここ1~.2年でタイトルを取るのは間違いないでしょう。」


 


週間囲碁には村川の名前は毎回のように賑やかせている。


世界棋士統合レーティングが毎月のように発表されている。
村川大介は世界で112位。関西棋院では1位。
右に出るものは無い。堂々たるものである。


世界棋士統合レーティング(2014年8月現在)
 
順位 
 棋士名
日本の所属 
20 井山裕太    日本棋院
45  河野臨 日本棋院 
85 山下敬吾  日本棋院
92 張 栩   日本棋院
99  高尾紳路 日本棋院 
112 村川大介   関西棋院
129  一力遼  日本棋院
131 羽根直樹  日本棋院 
143  結城 聡  関西棋院
  以下略   




間もなく王座戦の挑戦者決定戦だ。


棋聖戦の挑戦者はA組とB組に分かれて進行中だが、A組は山下に決定した。

B組は村川が土付かずの3連勝。


リーグ戦を展望する小松九段(右)と蘇八段の対談より

 小松 「村川さんは堂々とした碁で手厚い。戦闘力があるよね。」
 蘇 「そう、関西棋院では入段したときから期待されていた。
着実に強くなっている印象を受けます。」

  蘇 「村川さんが本命だと思います。世界戦で経験を積んでいる。
長い碁も得意だし、調子が良さそう。」
 小松 「依田さんを推したい。村川さんとの初戦が勝負所だ。」

 ――ずばり、挑戦者は。
 小松 「一力さんが勝たないと面白くない。期待もあるが、実力もある。」
 蘇 「僕は村川さん。井山さんと同世代で仲もいい。
この対決を一回見てみたい。」


ただ今、関西棋院では結城と村川だが、
棋聖戦 B組は村川が土付かずの3連勝めは結城との対戦だった。

村川先番で145手迄、悠々結城を押し出した棋譜をお目に掛けよう。
あの武闘派の雄・結城を封じてしまったその強さ。

井山二世を思わせるような柔くて強い棋風は将来を暗示させるものがある。


互先 結城 聡九段  vs  先番 村川大介

先番村川中押し勝ち