快い刺激と驚愕の佳手に酔いしおれながら

決勝戦・公開対局(第3回戦)

先番 高野圭介・村川大介 vs 互先 羽田 回・瀬戸大樹
               先番6目半コミ出し

白中押し勝ち

                               高野圭介自戦記


先ずは碁のエッセンスでパートナーの私を助け起こし、最後まで先導する光の下、
道を照らしながら、導いて戴いた村川大介先生にお礼を申し上げます。

対戦相手も同様の条件であったとは言え、村川先生は抜群でした。
ゴルフなら、フォーサムで、さしずめ「良きパートナーに恵まれて」と言うでしょう。
村川先生はパートナーと同時に、専属の良きリーダーでした。



歪みながらようやく決勝戦に辿り着いた。
決勝戦は棋譜取りの付いた豪華な公開対局。



今までのプロの打ち方を見ていると、決まったような易しいところはアマに委ねて、
アマの気の付かないような着点でサポートされているようにも思えてきた。



「囲碁関西」5月号に解説付き棋譜もたぶん記載されるようである。

 高野の自評
私に又もや先番が当たり、高中国流を選んだが、
敵は手の内を百も承知で、隅を締まってきた。

対局中、プロはどなたも、敵味方を問わず、とんでもない秀着、
味を感じさせるふくよかな手、グイと抉り込んでくる強烈な手、
そんな手に驚きの眼で体感できる時が流れるのをひしひしと感じる。

ノータイムで打った
一つ、私に落とし穴があった。秒読みがほとんど聞こえなかったことだ。
「…ビョウ」の最後だけ聞こえる。これには参った。
結局
「3秒のコウノ」がそこに居た。



全局をノータイムで打った訳だ・・・哀しいかな、そりゃダメ

次の一手
途中、次の一手を私の手番に言われたことだ。
しかし、残念ながら、私の一手は全然自信なかった。

なぜ私の手番で?と思ったが、それに応じた。
未だ腑に落ちないが、「高野の次の一手」は光栄を超えている。
そこのところが分からない。



最高のマナー  
真剣に打たれている超弩級の先生三人と
膝を交えて打ったこと自体、凄いことだった。

その三人の先生はどなたも石音を立てない。静かだ。
打つ前に石を持ったりされたことは絶対に無かった。
最高のマナーであった。




局後、村川先生は「攻めて、活かしても攻めアジでシメツケたり、
コボレがあったりしないと・・・」と優しく言われた。

そして、「私の碁は?」との返事に
「形に敏感で、手どころのヨミは全く私と同じところが何ヶ所かありました。」と。