棋士・村川大介七段の面影

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将来嘱望の村川大介と私・浜辺との接点


                             浜辺 荘

 超一流の域
関西棋院の若手筆頭格、村川大介七段は、
昨年10月に第20期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦 で
優勝し、タイトルホルダーとなりました。

この棋戦には、井山棋聖をはじめ、張栩、山下敬吾、高尾紳路、
関西棋院からは、結城聡十段、ら錚々たるメンバーが参加しています。

これらタイトルホルダーを抑えての優勝は、
村川七段が既に超一流の域に達しているとの査証です。


 井山棋聖や
李世弗らとの
一騎打ち

 
昨年は名人リーグ残留を決め、棋聖戦ではアワヤ井山棋聖との
一騎打ちかと、囲碁ファンを期待させる奮闘ぶりでした。

又直近では、国際戦・第2回CCTV賀歳杯日中韓争奪戦に
日本代表として一人参加し、李世弗を破る金字塔をうち立てた。


囲碁の歴史に
名を留めるか

 
 
思うに「第6期本因坊戦(昭和26年)で、
天才宇太郎・本因坊 対 坂田栄男・七段」戦。

宇太郎先生は1勝3敗と追い詰められた第5局を前にして身延山に参詣し、
「首を洗って来ました」と記者にコメントを残し、心機一転、
三連勝して防衛したという故事を想起されませんか。

今や村川大介七段は宇太郎先生の故事同様、囲碁の歴史に
名を留めるところ迄到達されてきたのではないでしょうか。

 光栄至極な経験  
小生は幸運にも彼の幼少時代、アタリを覚え星目風鈴から、
一躍アマ高段迄の成長に接する機会を得ました。

即ち近い将来、大成できるかどうか最も重要な時期に、
何度も対戦出来たという誠に光栄至極な経験を持ったのであります。