棋士・村川大介の面影 (3) 金山晴一先生あってこその村川少年 浜辺 荘 金山晴一先生を囲んで |
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金山晴一先生 | 村川少年に無くてはならない人がいます。それは、 村川少年を小学校1.2年の頃から指導にあたった金山晴一先生で、 彼こそ村川少年の恩師であり、金山先生無くして、 今日の村川七段はあり得ませんでした。 |
一端の碁打ち | 囲碁好きのお父さんに連れられて、阪神武庫川駅から 西宮側におりて数分のところにある、碁会所にやって来た少年は、 碁を覚えてまだ数ヶ月だとい言うのに、石を打ち下ろす姿は 一端の碁打ちにも引けを取らないうちっぷりだったのです。 |
落ち着かない子ら | 教室に来ている他の小学生達が、碁はそっちのけで机の下に潜ったり 走り回って遊んでは、金山先生に扇子で頭をポンポン打たれ、 子供達もまるでそれを求めているようにキャッキャッと言いながら、 碁盤の前に座って暫く碁を打つと、又先程の騒ぎが起こります。 |
アマのトップクラスに | そんな中でただ一人、 黙々と読みに耽っている少年がいました。 それが村川少年でした。 その少年のうちっぷりと、態度を見て金山先生が、 まるでプロの様だと言ったのです。 まだ星目にも届かない少年の実力でしたので、 小生は半信半疑であり、それほど重要には考えていませんでした。 それから数年でアマのトップクラスにまで急成長してきたのです。 |