棋士・村川大介七段の面影

(4)

トントン会での高野先生と村川少年の思い出

                             浜辺 荘

高野・村川ペア碁
この度、ペア碁に高野先生と村川七段が組んでトーナメントを戦い、
決勝戦で惜しくも負けはしましたが、波長の合ったコンビの良さは
抜群であったように聞き及んでいます。

打ち終わったあとの懇談では、小生の話題も出たと伺い、
彼の成長の足跡の一端を、過去高野先生と村川少年との
出合いを思い起こしながら、振り返って見たいと思います。


おたふく山山荘


碁吉会少年版


小生はその頃少年の育成の為、
金山教室の生徒達の父兄に呼びかけて、
何度か合宿を企画したことがありました。

県代表クラスや、県下の高段者に指導をお願いし、
おたふく山山荘に集まって、ハイキングやバーベキュー等も企画し、
まさに
碁吉会少年版と言った様相でした。

トントン会
高野先生にも宮垣実さんと一緒に泊まりがけでご参加戴きました。

その時、高野先生からは「トントンと強くなる」との意を込めて、
「トントン会」という名前も頂いたのでした。

天才を見出す
高野先生は、村川少年と山荘で碁を打ち終わった後、
開口一番「この子は、プロの様な打ち方をする」と仰いました。

小生には、少年の恩師である金山さんと、高野先生が期せずして
同じ言葉を発する裏には、お2人には天才を見出す
格別の眼力があるとしか思えませんでした。



 村川先生は序盤断然リードと思われたが、黒77が一瞬の隙を見せた。
白80のオキから手を付けられて、無念の敗戦となる。
途中、黒95は98からのコウなら、コウ材に問題を生じた。

一瞬の隙

2013年棋戦優勝者選手権戦

先番 村川大介 阿含・桐山杯 vs 互先 許 家元 中野杯
                   先番 6.5目コミ出し

2014年2月14日 ネット対局