May Flower

                                  高野圭介

 2005年5月はあちこちの花を愛でる機会に恵まれた。

 私は花とは縁が薄く、友人の武知ハルミさんが
「高野さんでも薔薇は分かるでしょう」と、
言われたりして、その通りだから、感心して聞いていた。

 数年前、ひょんなことから、近所の山口さんという東京芸大卒の
園芸家と話す機会があって、凄い話を聞いた。

「花をつけるというのは木のお産のようなもので、
木が命を削って咲かせるから、後は、相当養生が要ります。」


 私の花を見る眼が変わったことは言うまでもない。


  


   


 5月に入って、
牛に牽かれて善光寺ならぬ、家内に曳かれて葛城高原へ躑躅を見に行った。
凄いツツジにびっくりしたが、帰りに立ち寄った大和御所の金剛寺で、
所狭しと、花・花・花で、入り口に「花の寺」と書いてある。

 しばらくして、
早朝 4:30の Sun Rising は壮絶なまでの美しさだった。
恒例神戸まつりのイベントが須磨離宮で、催されて、
行ったら、薔薇 on parade で、花火付きだった。
静止画で、天空の競演をお目にかけましょう。


   


  


もちろん、家から須磨浜までの道すがらも花*花で美しい道だ。
 振り返ってみれば、月初の高槻のジャズ祭り、
碁吉会の格言カルタ・チューリップ碁会、
ゴルフ・テニスも花に埋もれていた。

 そんなこんなで撮った写真は400枚近くなった。


  


  


 ともあれ、ご縁のあった花*花を順不同で、家内に書き出して貰ったら・・

「カキツバタ・ツツジ・サツキ・ヴィオラ・ゼラニューム・紫蘭・牡丹・芍薬・大山レンゲ・
わすれな草・都忘れ・オダマキ・かたばみ・タンポポ・テッセン・ペチェニア・藤・鈴蘭・
アザリア・山吹・オダマキ・菜の花・十二単衣・キンポウゲ・二人静・小手毬・
深山霧島・シネラリア・クロッカス・・・今が盛りの薔薇・蓮・菖蒲・・・・etc.」



  


  


 花*花の写真を整理して、お目にかけようと思っていたが、
もはや多すぎて、もう私の手に負えないことも分かったし、
5月という月は花の月であることが充分理解できたし、
五が碁に通じるならば、何と縁の深い月なのか。
その中のいくつかを載せてみました。いかが?
詳しくは、花の図鑑でもご覧下さい。
申し訳ありません。済みません。

 はっと、気がついた。
だから、
May Flower と、いうのだろうか・・と。