1
品格を磨く
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過去の過ちを根に持たない。・・・寛大な心
人の小さな失敗を責め立てない。
人の秘事を暴かない。
人の過去を蒸し返さない。
ありのままに生きる。
徳を極めた人とは、一見普通の人と変わらない。
ただ、ありのままに生きているだけである。
自分を飾ろうともせず、人の値踏みもしない。
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2
よりよい人間関係を
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賢い愚か者になる。・・・難得糊塗
愚鈍を装うとき、愚か者に徹せねばならない。
聡明であるときは堂々と本来の聡明さを示す糊塗だ。
小人とは争わない。
小人は将来の大人物かも知れない。小人と争うな。
人徳のある人におべっかをするな。彼はお見通しである。
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3
心に安らぎをもたらす
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人の評価は晩節で定まる。
最後に笑うものが最も良く笑う。
老年は爽やかな人生の夕暮れを楽しもう。
晩年とは沈み行く美しい夕焼け空の夕日である。
学んで徳を修める。
学ぶだけでは問題で、学んだ先のことが問題である。
先に威厳を示し、徐々に優しさの緩急を示すこと。
謙譲の美徳も度を過ぎず、ほどほどに。
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4
正しい道を歩む
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心の声に従う。
人生はすべてに世俗に流されやすいものである。
学のある者はそうした俗を排し、心の声に呼応して
集中力で、本来の理性を取り戻し、真っ当に生きる。
バランスを保つ。
天の示すバランスとは自然の道理に基づいた法則で、
人生は足らざるところを求めていって、完璧に近づく。
このような生き方こそ、人生の大きな智慧であろう。
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5
人生を考える
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楽しみながら学ぶ
学びて時にこれを習う。朋あり遠方より来たる。また楽しからずや
子曰、學而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦樂乎、
・・・論語・学而篇より・・・
人の心は本来楽しむように出来ている。
楽しみながら行えば、物事を成就させる要諦である。
こだわりのない自由な生き方の極意である。
自分で道を拓く。
天の将に大任をその人に降ろすとするや、試練を与える。
その人は逆境の中で鍛えられる。自分の道を歩め。
平常心で天命を迎え、天は自ら助くる者を助く。
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