中国の棺・陵墓 梅影悟彦 |
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古墳に興味 | 中国側の人達より、東陵見学の遠足に連れて行ってもらう。 北京より200㎞と大分距離があるとのこと、 私的には古墳に興味の有る身、古墳の見学とあれば碁を打つより興味大。 |
乾隆帝の陵墓 | 東陵は清代(江戸時代)乾隆帝の陵墓で流石に墓域は広い。 日本では特殊な地下式埋葬施設を持つ。 日本の地下式古墳では墳丘を持たないが、中国では墳丘を持つ、 しかもその上に墓誌の碑を被う建物が建ち、前方には拝所の建物まで建つ。 わざわざ地下式の埋葬施設を持つ意味が私には理解出来ない。 周壕を持たないので、地下式にして廃土を墳丘にしたのかも知れない。 |
東陵と地下宮殿 | 東陵の前は 両側が畑の参道に大きな獅子、象、馬・・・等の石像が並び 大きな門石や牌坊があった。 裕陵(乾隆) 景隆(康照)裕妃园寝などの墓陵殿を見学した。 隆恩殿の裏の地下宮殿には西太后の柩が一つポツンと置かれていた。 |
棺が質素 | あれだけ立派にした切石造りの石室を作りながら、 棺が質素なのは釣り合いが取れていないのが不思議だ。 日本では位の高い人には、棺-櫃-カク と三重に被われている。 安置されている組合の木箱は棺なのか櫃なのか私には判断がつかない。 サイズ的には櫃の様にも思える。 ただ日本では木櫃の中に石棺が入ることは無い。 だとすれば、中に棺があっも木棺という事になる。 |
中国のこの櫃 | 中国のこの櫃と思われる物は家型をして日本の家型石棺と良くにている。 (家型にする意味の解釈には明快な学説は無い) 後日、明の十三陵を見学したが、 石室を複室にして、玄室の前室にわざわざ石造りの王座を設けているのも日本には無い。 死後もその椅子に座って国を為政しているのかも知れない。 参考文献 「日中の考古学」 田 名利 著 「中国から見た邪馬台国と倭政権」 王 巍 著 「北方騎馬民族」 江 波 著 |