白の鋭い眼力で、黒のアジ悪が露呈


白番 張 栩 碁聖 vs 黒番 坂井秀至七段
2010年6月24日

いよいよ碁聖戦が始まった。 第一戦。 流石張栩の軍門に下ったが・・

     

坂井秀至・碁聖戦第一戦に臨んで

                                                              高野圭介

 1局の流れ    観戦
 私は対局開始から終局まで、観戦に釘付けとなった。

ユリウスさんの心からなる応援(6月24日付け)に感謝します。

黒87まで 
シメツケたが、
黒の包囲網の中の白は完全にアジよく活きている。
残念ながら、白は先行したと、思った。 

この差が致命傷となったかも・・・

黒151まで
黒の先手ヨセの連続で、黒は細かく追いつき、追い越せ・・・
さすが、黒、勝利寸前と固唾を呑んでいた。 

白154で
解説を聞けば聞く程、黒のアジ悪が露呈しているではないか!
以降、
白の鋭い寄り付きに、盤面では残ったものの、如何せん、コミが出ない。

今や、敗軍の将、沈思して鋭意を養い、第2戦(7月9日)に期待しよう。 

 プロの解説 張の打ち回し 


張が正確な打ち回しでわずかなリードを保ち、
坂井に逆転のすきを与えなかった。

序盤は、張が左上で実戦例のない白10を放つなど、積極策を採用。
坂井も堂々と受けて立ったが、下辺黒39と備えた手が両者とも認める緩着だった。

張は先手で左下を切り上げ、白46.48と黒1子を切り離して手厚く打ち進める。


しかし、
プロ棋士の検討する控室の形勢判断は、ほぼ互角。
難しい寄せ合いが続いたが、
張が白160と1子を逃げだした終盤の一着が決勝点となり、
坂井の戦意を失わせた。


秀至

vs

雅永

 
佐藤門下生
昔の話に戻そう。佐藤直男九段門下に、
結城 聡と坂井秀至という若き秀俊がいるという話は聞いていた。

共に劣らずというが、天下の結城の天敵が坂井とも聞いていた。

 緑星学園
私の愚息・雅永が、仕事の関係で、神戸に赴任していたので、
夜になると、三田市のご自宅に訊ねて、秀至vs雅永戦を何局か打った。

雅永はかって、菊池康郎主宰の「緑星学園・第一期生」として、碁を学んだことがある。
同期に、青木紳一・喜久代兄妹、前田良一、村松竜一らがいて、切磋琢磨していた。

公開対局
そんな関係で、このたび、碁吉会20周年イベントの公開対局で、
秀至vs雅永戦を企画したら、「雅永さんと打ちたい」と、即答された。

雅永は3子でも危ないと言っているが。


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