3月29日

パルミラ遺跡


世界遺産パルミラ遺跡は
BC19世紀から
砂漠のオアシスに建設された
隊商都市だ。

栄華をきわめたのは
隊商の最大のオアシスであった
BC1世紀からBC3ごろだという。


インド、中国、西域と、
数々の東西交易が盛んであった。

シリア砂漠を横断する

シルクロードは
幾つも通っている。

その中で、
隊商たちはパルミラで休息を取り、
多額の通行税を納めたので、
パルミラは潤っていた。





パルミラ遺跡の散策

                              前田久子



ホテルに早めの到着で、ホテルから見える丘の上まで散歩。
途中、
金曜日のせいか、親子と孫の地元の人達がピクニックに来ていて、
いかにもしあわせそうな家族に会った。

近づいていったら、ご持参のお茶とクッキーをご馳走してくれた。
私は片言の英語とボディーランゲージで話すと、とても親しくしてくれた。

思いもかけない親切にほのぼのとした親日感を感じた。



AD272年、
女王ゼノビアは
クレオパトラの子孫と公言し、
政治の実権を握って、
ローマ帝国から独立を企てた。
しかし、
奮戦むなしく敗れた。

彼女はローマに連れ去られ、
悲しい結末となった。


その後町は廃墟となり、
以後再興されることはなかった。

パルミラ遺跡は
コリント式の石柱が現在も
150本ほど林立している。

そのほか、ローマ劇場、
ベル神殿などの遺跡が並ぶ。



夕方、高台の遺跡へ登って
砂漠の夕日を眺める予定だった。

しかし、
天候も悪く、

遠くに立ち上った
砂煙にさえぎられて
夕日を見ることはできなかった。