韓国で打った最初の碁


゙ 薫鉉 vs 三子 高野圭介

1977年06月07日
於 昔の韓国棋院(ソウル)

 89手以下略 白中押し勝ち

                                  高野圭介



゙ 薫鉉先生
もう30年前の、私が40歳代後半の碁である。
 東京の海外部で戴いた安玲二さま宛の紹介状を携えて、昔の韓国棋院を訪ねた。
もちろん、゙ 薫鉉先生にはアポを取って、行った。

当時、先生は韓国の七タイトルを独占しておられ、
最高位・MBC選手権保持者・国手・覇王・国棋・棋王・名人の肩書きがあった。

 先生は約束の定刻に来られて、早速、指導碁である。

゙先生の総評  
「総じて、黒の石がしっかりしていて、手筋に明るい碁」というものだった。

 譜を追って

゙先生評

黒12は14に締まって打ちたい。


黒16は一路左に寄せてカケたい。



黒38は20から一間にトブのが、いいノゾキであった。


黒40は単に46。


黒76は77ツギが白にサバキを与えない好着。

局後の雑談  
゙先生は「日本人の良さは伸びる人をみんなで支えて、盛り上げようとする。
それに比べて、韓国の人は引きずり降ろそうとする」と。

 これはきっと、先生が秀行先生に眼の中に入れても、
痛くないほど可愛がって貰ったことの表現だったのか。



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