クロールのモジュール化




                                           高野圭介

プール4年
泳ぎに取り組んで4年になる。でも懸命に泳いでもなかなか前に進まない。



懸命にと言ったって、手足をばたつかせているだけのようで、
それでも、毎日クロールで、400meter泳ぐのを日課としている。


クロールの
積もり??


ある日のこと
「あなたは、それでもクロールで泳いでいる積もりなんでしょう。
いちどスクールに入って勉強してくれば・・・それまで、あの、
2番目のコース(初心者コース)で泳いだら・・・」とシッカリ言われた。

「なるほどなぁ、その通り」と、顔を見たら、美しい女性。
なるほどと感心はしたが、「まあ、いいか」と、それも実行は難しい。

真っ直ぐ泳げないから、、お叱りを受かたり、逃げたりしながら、
結局はご迷惑を掛けたり笑って誤魔化したりして泳いでいる。
私の泳ぎはいよいよ下手は下手なりに固まってきた。


須磨
ヘラクレスクラブ


でも、巧く泳げないままの泳ぎのお陰で、良いこともいっぱいあった。

 インストラクターの先生方には、泳ぎについて一通り質問し、ご指示を受けた。
気になったのか、大勢の会員の方々からも「こうすれば・・・」と
熱心なご指導を受けた。 そしてすべての方と仲良くなり、
それが「須磨ヘラクレスクラブ」設立の機縁ともなった。
縁は異なものである。



17 ストローク
25meterプールを右左40回腕を廻して泳いでいたものが、
ようやくここ1ヶ月前には35ストロークぐらいになっていた。

上手な人はそれが揃も揃って皆同じくらい。
石飛肇、本間寿夫、渋谷薫、前田修、澤田良知も全員17回。
インストラクターの渡辺友美コーチさえ17回。これには驚きだった。

石飛肇の話によると、
 いよいよ極限の世界では、14回にすると、スピードがグンと落ちるし、
トライアスロン競技の世界では22回が最速とのことだ。驚くなかれ、
若手の選手などは気楽に流しているときなど、8回で25meter泳いでしまうとか。

 24 ストローク


私の眼の色が変わっていった。
皆さまのご指導のあれこれ部分の一つ一つを試みた。
どうでしょう・・・
40回が35回になり、一昨日の4月24日(日)30回を記録!
目標を25回に置き換えた。

4月26日本日、亀井啓子さんという泳ぎ上手な女性に
腕の使い方から、前へ体重移動のやり方など、サゼッションを戴いた。
自分なりにその意味を考えて理解しょうとした。・・・これが肝心!・・・
 そして挑戦し、一っ気に、24回から23回まで短縮したのである。

 その帰り、
ロビーで石飛先生にヒョッコリ出逢った。
先生は「(高野にとっては)その24回は良いところと思います。
そのペースをしっかり自分のものにして、慣れて下さい」と進言された。


クロールの
モジュール化




そうだ。今、頭から体幹、そして手足がギクシャクと動いているのが分かる。
全体がぎこちない(awkward)と感じながら、24回/25meterで泳いでいる。

 私は「クロールのモジュール化」を思った。
モジュールとは「パソコンのソフトでは、構造的に独立している単位が
一緒に寄せ集められて、システムとして動くもの」とある。
つまり、バラバラを一つに統合して泳ぐ・・・

 
囲碁の
モジュール化



慣れによって、クロールシステムが巧く作動すれば、
24回ストロークで楽に泳げることになるだろうと確信している。

しかし、現実はそうは問屋が卸さず、現実には30を切ればいいところで。
ゴルフの100を切るのと似たか依ったか。全体のシンクロナイズで、
さぁ、今から
「力を抜いて、楽に!」に挑戦である。

また一方、閃いて連想した。
「囲碁のモジュール化」は果たして何だろうと、たちまち模索に入った。
肩の力を抜く。素直な発想をキープする・・・など。