杭州・西湖の美しさに思う

                               松本倶之

杭州・西湖画報



杭州の思い入れ 
この旅行の訪問先のなかで、
杭州についてはちょっとした思い入れがあった。
というのも、
ここはオヤジが戦時中、軍隊で1年間駐屯した土地だからだ。

西湖の周囲を重装備で行軍した物語を子供の頃よく語ってくれた。
風光明媚な西湖に軍隊とは似つかない話だが、
そんな時代が確実にあったのだなと改めて思う。

 のんびり観光
人は逆境にある時ほど自然を美しく感じるというが、
オヤジの話の中にもよく西湖の美しさが出て来ていた。

逆境でなく、
のんびり観光できる今の平和を感謝しなければならない。

 春節の最中
西湖訪問は二度目だが、
ずっと以前に来たときは静かで感慨にふける雰囲気があった。

今回は春節の最中ということもあってか人出の多いこと、
感慨にふける余裕などなく、
はぐれまいとガイドの後について回るのが精一杯だった。



1枚の絵葉書 
それでも遊覧船から眺める景色は抜群で、
水と小船と雷峰塔がコンビを成し、
定番の風景ながら撮影の被写体としても秀逸だった。

これに夕日が加わると1枚の絵葉書の完成となるのだが・・・。

 西湖の夜

夜は観劇<西湖の夜>を楽しむ。

武芸と曲芸と舞踊で構成され、
<雑技>とともに中国のお得意の分野だ。
訓練もあるだろうが、中国人の身体の柔らかさに、
これも改めて感心したものだ。