六然居士の草書一幅對聯の訳文

北京の唐騰さんから訳文が届いた。

                                                      高野圭介

建橋杯・第14回中外名士教授囲碁大会

六然居士の草書一幅對聯



六然居士・遊有方書

墻角数枝梅について  


王安石 
Wang An shi (北宋)

 王安石(10211086)、字は介甫。号は半山。臨川(江西省)の人。
荊国公に封ぜられ、「文」と謚されたので、王荊公、王荊文公と呼ばれる。
仁宗の慶暦二年(
1042)の進士で、宰相となって大胆な改革(新法)を断行した。
王安石の過激な改革は保守派の猛烈な反対を受け、
彼は前後二度にわたって宰相を拝命し、二度宰相を罷免された。

最後には司馬光によって新法は廃止され、王安石は失意のうちに世を去った。
王安石は北宋の傑出した政治家
思想家文学者であり、
北宋の詩文革新運動の代表者で、「唐宋八大家」の一人でもある。
『王臨川集』がある。



梅 花

 墻角数枝梅  
 墻角 数枝の梅

 凌寒独自開  
 寒を凌ぎて 独自に開く

 遥知不是雪  
遥かに知る 是れ雪ならざるを

 為有暗香来  
 暗香の来たれる有るが為に


〔詩形〕五言絶句  〔韻字〕梅、開、来(上平声灰韻)

凌寒 寒い気候を冒して。

  

 



對聯草書一幅

六然居士・遊有方書

 高山流水酬知己


中国の古代、兪伯牙という有名な古琴の演奏家は居ました。
ある日、山の間に琴を弾いた時、鐘子期という薪夫は
その曲の‘高山に志向する‘の意味を分かってくれた。

兪伯牙はまた一曲を弾いたら、
鐘子期は‘流水に志向する‘の意味を分かってくれた。
その後、興味と志向が投合する知己を比喩することになった。

我々は高野先生達と共に囲碁を愛好して、心が通じる知己になって、
試合に上手い局を打って知己を報酬することは
‘高山流水酬知己‘の意味である。

 野火春風萌生機

唐代の詩人白居易の‘原上草‘という詩の中に
‘野火焼不尽、春風吹又生‘の名句がありました。

日本民族は生命力があって、意志が強い民族である。

9級大地震を経歴しても、
短い間に生気を勃発して、
より美しく家園を建設することができることは
‘野火春風萌生機‘の意味である。