高野圭介 百人一譜

      
 

初手合いだったとは

皆生温泉天水で、ご来駕を仰いでの対局である。
悲しいから、6時からの夕食。満腹で、7時から打った。
全然頭が回らない。 山下が空腹で打つと聞いたが、さもあらん。

互先 阿部正行 vs  先番 高野圭介

202手完  白 中押し勝ち

                                     自戦記   高野圭介

嬉しい碁友
地元・鳥取から三人お越し戴いた。
菊本慶治・阿部正行・門脇宏幸の面々である。

菊本様は境港の囲碁研究会「玄似会」のメンバーで棋力向上に努めています。

記録係の門脇君は、囲碁研究会「玄似会」と米子を中心とした西部地区の研究会
「西強会」に所属して互いに切磋琢磨しており現在鳥取県最強棋士の一人です。


阿部正行の弁


 先日山陰の皆生温泉に来られ雪景色、食事等を楽しまれたとのこと、
ほんとうに良かったです。
私も定年後8年目になりますが益々こちらの魅力に引きつけられてきました。

 さて、高野さまとの対局について、
今回はじめてのお手合わせを願いほんとうに楽しく打たせていただきました。

 そもそも先生との出会いは3年前の中国の名人教授杯でお会いしたのが
きっかけでした。そのときには囲碁のこと、健康のこと等いろいろと
教えていただき本当にありがとうございました。

 そして2年前の大理市での同じく名人教授杯でも大変にお世話になりました。
残念ながらその時は対局の機会を得ることができませんでした。
そして今回お手合わせは叶いました。

 幸い結果は私に幸いしましたが大変に難しく終盤では敗戦を覚悟しておりました。
今その棋譜はてもとにありませんので、感想だけです。
 私は微力でありますが、鳥取の囲碁の普及に尽力いたしたく思っております。
高野様のお体を大切にされてますますご活躍されますことを
こころより願っております。

 高野感想
K7ツケは新機軸。いちど打ってみたいと思っていた。
したがって、K19は打たずもがな直ちに右辺に打ち込みだったか。

 
2015年中国は開封大会にて、香港の曹 モ輝さんとの対局が・・・・
私の先番で、K11.13.を打ったことがある。
その時、まさに「この一手」で創造の着手と記憶にあった。


後日のこと、
井山裕太vs伊田篤史世紀の十段戦第二局に
一年前に私の打った手が現れたのだ。

高野の新手02
cf:http://gokichikai.jp/go-konoshinte01.html

ところが、環境が違っていた。 苦戦の始まりである。

 
本局、思考力を欠いた。理由は豪華な宴の満腹である。
山下敬吾は対局中、食事をしない、と聞く。
初めての経験である。心せにゃ。