福本龍生少年の大分県代表奮戦記





                                          編集 高野圭介



福本龍生少年のこと

福本龍生少年はただ今小学校4年生。わが親愛なる本田維憲先生の愛弟子である。

本田先生は日出町(別府市北に位置する)の囲碁同好会「日碁会」会長で、
気っぷの良い先生は「碁は格闘技」をモットーとして、鋭意囲碁活動も活発である。
先生は現在、初心者教室を大分市に二つ、日出町に一つ持って、普及活動に邁進中だ。

福本少年は本田先生が手塩に掛けて、世代を超えて囲碁交流の真っ只中にある。
福本少年は大分県囲碁大会小学生の部で準優勝で、二名の県代表となり、
あるいは又、日碁会で大人に交じって見事四位入賞を果たした。

その健闘の模様が碁吉会に届きましたので、ここに編集して、お目に掛けましょう。

 






大分県囲碁大会小学生の部決勝戦

互先  西田 凌  vs  先番  福本龍生
                   先番6.5目コミ出し

大分県金池小5年          日出町日出小4年

121手以下略        白中押し勝ち

 
囲碁は集中力、記憶力、想像力、対話力、創造力を高め、能の活性化に役立つ頭脳ゲームである。
したがって、児童生徒学生には誠に有意義であると歓閑斉は喝破している。(下段切り抜き第4譜)

囲碁は三つのジャンルに跨がっているとも言われる。
1.福祉。娯楽性。 2.スポーツ性。 芸としての芸術性。の三分野である。 しかも玄玄悠遠の世界。

碁を知って、どれほど人生に潤いがあったことか。碁の虫たるを誇りに思う昨今である。

                                         高野圭介 記

 
   



大分合同新聞に5譜に分けて記載された大分県少年少女囲碁大会・決勝戦の譜で、歓閑斉の筆になります。



観戦記の観戦記

本局は模様の形勢判断について、考えさせられた。
結論から言うと、白60の踏み込みが勝負の岐路であった。
神のみぞ知る両者必死の攻防が白78キリで一段落となった。

ここで形勢は白に傾いたとは歓閑斉。誠にその通り。 続いて
黒91で左下隅三三が絶大で、勝負の行くへはまだまだではなかったか?
などと思いながら筆を措く。

                                   高野圭介 記








本田維憲  vs  7子 福本龍生

2015年7月26日  於 日出中央公民館

130手以下略  黒中押し勝ち

黒は要所要所をしっかり押さえて、しっかり打ち切った。
少年は、三日も経てば刮目して見るべしという成長の最中にある。
もう昨日の福本君では無い。

                                             本田維憲 記