井山でも、問題を抱えている 第37期棋聖戦七番勝負第4局の謎に迫る
張棋聖の4連覇か、井山本因坊の6冠達成か 天下分け目の七番勝負
高野圭介 |
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プロの形勢判断 | 天下分け目の七番勝負第4局の速評が発表された。 私が予想していた通りの、プロの眼だった。 敗着は別として、黒が悪くなった理由が分からない・・・ 週間碁に報じている形勢判断を主に講評を追ってみる。 |
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お手本通り | 白22まで、白が外回りに構えているので、 黒の方からは戦いを仕掛けづらく、また、黒に何ら不満は無い。 白22まで穏やか。お手本通りの進行です。 つまり、イーブンということだ。 |
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二分の形勢判断 | 白52までの時点で、第1局と第2局とは打って変わって、 実に地味な展開である。 白52で、形勢は、黒持ち派と白持ち派とに二分していた。 しかし、その理論的な基準は何も示されていない。 白52は意外に丈夫で、黒は手を出しづらいと、意見は一致した。 |
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急に黒は悪化した | 黒53から58までの白黒3手ずつの交換には黒に、否定的な声が多かった。 特に黒53だが、 代案はと言うと、これが容易には見つからず、 井山も頭を悩ませていたようだ。 坂井八段評は 「白地が見込めそうになって、黒がやっていない。」と。 そして提示した図(下の参考図3の1)は 「白53で、63カタツギで、足が遅いようでも厚い」と。 |
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週間碁2013年3月4日号p.2記載 |
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狙いのコウで誤算 | 満を持した黒のコウが不発に終わって、勝負は決まった。 これとても、井山にコウの解消に何らかの誤算があったのだろうか。 |
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正直な 一着の価値 | 眼を皿にして、プロの形勢判断の焦点を探したが、目新しいものはなかった。 「 これを別の表現では、初めから黒は中を打たないで、隅の地を確保した。 白はしっかり中を打っているということだ。」と高野評。 これは同じことを言っているが、いよいよのところは何も言っていない。 対局直後に私は敢然と申し上げたが、 「黒は価値の低い隅の一着ずつを重ねて、形勢を損じた。」 この主張に、狂いは無かった。 |
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