(1) 著戦・序盤右上隅23手までの応接
高野圭介 |
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N氏の意見 | それで強豪の意見が逐一入ってきました。 N氏(参加者中一番過激な意見の持ち主) 白は16とはね、押さえと変わってから上辺に打ち込む予定だっただろうが、 手を抜かれ17と付け越されて動揺し、22ととんでもない抜きを打ってしまった。 敗着である。 白22は上辺の白2着の真ん中辺りに打ち込んで、戦う以外勝負にならない。 |
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牛窪先生評 | 牛窪先生のご意見は、 棋士仲間では白の張羽は碁を難しくしたという見解が多かった。 おそらくここから張の挽回はたいへんなエネルギーが要ることだろう。 |
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高野の見解 |
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白は重苦しく、ずんぐり形で隅はすっぽかされた。 黒は両サイドを打っていて、大満足。 形勢はもはや黒乗りと言っも言い過ぎでは無いと思う。 |
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週間碁における 検討陣の互角説 |
観戦中、形勢判断は「互角」と伝えてきた。 私は、何か根拠があるはずとしながらも不審だった。 これはそのまま伝えることは出来なかった。 週間碁に曰く 「上辺は割を喰ったかも知れないが、先手を取った白は下辺・24と大場を占め、 黒25に白26の一間は下辺黒からのウチコミを牽制した一手であった。 それでも井山は黒27と打ち込んでいった。」 つまり、この時点は互角に近いが、問題は次の黒39.41.45と連絡を許したこと。 そのように理解できる記述があった。 |
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石の持つ エネルギー |
白黒の「石の持つエネルギー」数値計算。 村瀬 有の著書に「石の持つエネルギー」がある。 石の数値で碁の優劣を計算しようとする試みです。 その基本となるエネルギーは、例えば、 2個の鉄柱は直連と言い1.000. コスミは0.707 ケイマは0.447 ハザマは0.354 などなどと計算されている。 但し、石の方向、筋形、などなどは無視し、石のツナガリを主眼に置いている。 アゲハマは無視して計算している。中押しの碁は計算できない。 細碁で、終盤のヨセまで打たれた碁にしか通用しないと言う制約がある。 今、右上隅の白黒8個ずつ(取られた石1個も入れて)の総和は?という計算方法です。 黒=1.000×4+0.707×1=4.707(取られた石=0) 白=1.000×2+0.707×2=5.535 何でそうなるのか?なかなか難問だが、皆さまも一度取り組んで下さい。 |