プロの強烈手筋と自分の累卵の危うさに驚く

神業に翻弄され、その熾烈さに、碁の醍醐味に浸った。

第2回戦

先番 高野圭介・村川大介  vs 互先 垂井清一郎・余 正麒
               
先番6目半コミ出し

153手完。  黒中押し勝ち

                             高野圭介自戦記






中盤以降の余先生の迫力はトッププロの中でも定評があるが、
白98キリ以降の自在に操る余先生の鋭鋒は口舌にも記述にも尽くし難く、
もはや譜を追って確かめる以外に無い。

2012年2月19日 於関西医師囲碁大会席上
余先生の指導碁を受けたことがある

こんな強烈な碁に対処できた喜びに今、ひしひしと浸っている。

高野の自評
黒33大ケイマ 中央を気分良く打ったが、打たざるが可か。
今思うと、中央の三つの黒から43と、中へコスミはどうだったか。

白42ツギで、黒43オサエに回って、碁が済んだ感じ。
しかし、それからが山ほど問題を抱えていた。
まだ、対局中というのに、怖いのは安堵感・・・と自戒。

黒45ツケ 泥沼への第一歩。負けたら敗着。
白54までイバラの道が待っていたとはつゆ知らず。


黒57ツギ 石を大きくして棄てた。これには驚いた。

村川先生評。
周囲の白にいろいろ味があって、仕方がない変化。
これが高等戦術と、実感と驚き。

黒61 いっぱいにツメないと、勝機がやって来ないと判断。
結城聡先生(観戦していて)
この辺り、振り出しに戻って、イーブンの碁形か。

黒65,67と手筋に入って、リードしたか。

黒77 は危険。78に打って、中の白一子をシチョウに取る。
   もし、78で三三に引かれていたら、窮していたか。

白94ヒキはナマヌルイ。もう負けないと直感した。

黒117キリはアジ良く収束に向かいたい一心で打った。

白122オサエは逆で、反対からオサエてシチョウだった。

 驚愕のプロ
黒23 当然とは言え、気分が良い。

黒27 「ゆっくりやっておれん」と声が聞けそう。

白28 「厳しい」と伝わってくる。氷の刃の感あり。

白44カケが必殺余先生の真価。打つ手に窮した。
白が勝てば勝着。

白88 ツケから、次々と繰り出す余先生の鋭鋒。
盤の中から手が出てくるようで、
対応が一つ狂えば術中に嵌まる恐怖感が走る。


白124 三三ウチコミはやはりうるさかった。

黒131から137まで事無きを得たが、これにお褒めを戴いた。

村川先生評
特に、白99キリから137まで、余先生の強襲に対し、
私の何ヶ所かの手どころのヨミは村川先生のヨミと
全く同様のヨミであったと。