決勝戦対局棋譜のいろんなプロの感想・情報


ペア碁トーナメント表付(最下部)

                                     高野圭介



あれから10日が過ぎ、ようやく棋譜や写真が手元に着いた。いろんな情報も入ってきている。


 瀬戸大樹先生


決勝戦
対局直後


 

「右上隅、黒35のパンチに、白36はダメでした。黒37とここを
切られては負け戦です。これで終わっていました。」 


 結城 聡先生


2回戦・観戦
表彰式の合間に

 

「黒81で、86とコスミで、打つところかも知れないが、
それで白死かどうかは分かりません。難しいところです。」

 
藤井秀哉先生


2月22日
関西棋院
子ども囲碁教室で

 

「途中まで黒が打ちやすいかと思っていましたが、
黒81手から、急に悪くしましたね。
ともあれ、なかなかの熱戦で良い碁でした。」


坂井秀至先生


2月22日

関西棋院
子ども囲碁教室で




「まあ、熱戦でしたね。良い碁で結構でした。」 


 村川大介先生


決勝戦

対局直後の
ひと言




 「黒89は緩めずに、ケイマでなく、
その左上にキチッと一子を取っておくところ。

最後は中を取られてはやはり足りません。」


 石井 茜先生


あかねん日記
ブログ・・・より

 
3秒の高野さん(


でもあれだけ早く打てて強いのは、集中していて相手が
考えている時間も考えられているからだと思います。
私は近くで見てて感心ました。

碁吉会のHP拝見しました。 とても素敵な会ですね

 棋友・浜辺 荘 
良い碁を見せて頂き
勉強になりました。

私の感想を
少し述べます。

 

黒29のボウシで白186に押し、白のノビに一子をカカエます。
続いて白の中央一間トビに、右辺を受け、もう一度
一間トビにボウシで充分間に合ってると思います。

白の模様は薄く、何処からでも手をつけれるのに対し、
黒の模様はシッカリしており、左上の黒もピッタリした構えで
黒には無駄石がなく理想的な布陣で、黒優勢です。

手を渡された白は次の手に悩むと思いますが、
如何でしょうか?

 
黒29ボウシを巡って

ペア碁の感想の続き

 
黒29ボウシに対する白30が、僕には疑問に思えます。
形が歪んで見えます。
後に黒35の強烈パンチを喰らう原因ともなっています。

黒29ボウシは好点ではありますが、
左辺から下辺の模様は、まだ広過ぎるのでここは相手をせず、
白56の点に伸びるのがイイと思います。

これで、全局的に大模様を牽制するのです。
今度は、黒が囲い方に苦慮する番です。

黒29に受ける手は、全てキカサレ。
従って手抜きが正解と見ます。
すると白は56にしか目が行きません。

前の感想で、黒29のボウシで白186の押しを推奨したのは、
以上の理由からです。



 
先番 高野圭介・村川大介 vs 互先 羽田回・瀬戸大樹
                  先番6.5目コミ出し





検討譜


黒81をコスんで、切って打てば、優勢を保てたものを。

私自身は黒81の大ポカと黒89の弛みで、さしもの一局をフイにしたと思っている。
この辺り、疲れが出て、何も見えていない。これが実力なんだなぁ・・・と痛感した。