幸運の優勝は囲碁ライフに大きくプラス

                                                   原田芳宏   自戦記

谷岡一郎 vs 2子 原田芳宏
        黒6目コミ出し

131手以下略 黒1目勝ち

2010年4月29日 於夙川囲碁倶楽部 囲碁大会決勝戦



 
ツキに恵まれ優勝
高野先生ご紹介で入会したNPO法人ライフ囲碁クラブ主催の
塩川正十朗杯ト-ナメント戦で偶然にも優勝してしまった。

ト-ナメント戦は運の要素が非常に大きいというのが偽らざる実感。


この4月からライフ大阪が夙川へ移転することになり見学会が催された。
その折ト-ナメント戦に誘われ一勝でもできればと軽い気持ちで参加した。
ところが、次々とツキに恵まれ優勝してしまった。

第2戦(初戦不戦勝)
私が白の5子置碁。

かなりの苦戦を見損じに救われ中押し勝ち。

第3戦
これまで一度も勝てていない常連の猛者。私が黒の4子置碁。

終盤大きくヨセられたが、なんとか残して辛勝。


決勝戦(第4戦)

本局


大阪商業大学の谷岡一郎学長。

大変な勝負師と聞いていたので、とても勝てる相手ではないと思っていたが、
中盤に、先生の見損じで優勢に転じ、逃げきって一目勝ち。

 
囲碁ライフにプラス
今振りかえっても、幸運の連続としか言いようがない。

ともあれ
良い経験で今後の囲碁ライフにプラスとなることを念じるとともに、
これまでご指導いただいた高野先生に感謝。。。





谷岡一郎先生と原田芳宏さんのこと

                                                      高野圭介

このたび、この両者が決勝戦を争うことになるかも、と聞いた。
その予定日、両者にはこっそり、観戦に赴いた。

谷岡先生のこと
昨年2009年11月、私は中山典之先生を千葉のご自宅に訊ねて行った。
(嗚呼、先生とは、それがお別れの日になってしまったとは)
諸々の楽しい話と、一局の碁の末、二人で枕を並べて休んだものである。

その夜、先生所蔵の名盤:高川本因坊があまりの名盤に驚いたという
天柾の5寸盤を見せていだだいた。



この盤は大阪の谷岡一郎先生が2回も来て、見ておられるんですが、
先生がぞっこんで、いずれ先生のところにお嫁に行くことになるでしょう。
というお話しであった。


私と谷岡先生の初めての出会いは、三宮の兵庫クラブで、碁を打った時からである。
持ち点の関係から、6子局で打ったのですが、
一間トビを主体とした厚い碁を記憶しています。その他、
谷岡先生には、ゲームに対する特殊な臭覚・才能を感じています。



その後、ライフ大阪でお会いしたり、大阪商大のシンポジュウムに参加したりして、
お会いする機会も多く、昵懇にさせて戴いている。

   
原田芳宏さんのこと
原田芳宏さんは東レのエクセーヌの碁盤を架け橋として、
(注:私は東レと共同特許として、エクセーヌの碁盤を持っています。)
ご縁・碁縁の浅からぬ関係にあったのです。

風か桶か、何かの吹き回しで、
昨今、奥様ともども碁吉会・家研・囲碁の諸々の関係を回り舞台に、
このたびの、碁吉会創立20周年記念イベント主催の片翼を担って貰い、
碁の学習と共に素晴らしい日を共有しています。


原田さんは日頃の研鑽の報いで、元々筋の良い碁が、
鎖鎌や飛び道具にでも立ち向かえられる腰の据わった棋風と、なってきました。
いわゆるひ弱そうな紳士の碁から力強い街の碁に変身を遂げて来られました

だから、
鬼に金棒!で・・・・、だからこそ、
幸運を呼び込むことができたものと、思います。