淡水句会

2020年6月18日(木)



高野虚石:吟詠俳句集





月例 淡水句会


                                  高野圭介




今回は思いも掛けず、コロナウィルスパンデミックの最中句会となりました。
従って、多くの欠席者が出て句会の体をなさないことが判明しました。



それで今回においてはメール乃至ファックス
で進めたいと思います。






 内観俳句論

高野虚石提唱


当日の特選作


中杉 特選


かはほりに石を投げれば石を追ふ   橫井 司


かはほりは蝙蝠のこと。蝙蝠の飛び交う中に石を入れた。
蝙蝠は一旦は逃げたが、石を獲物と勘違いして追いかけた。

蝙蝠の習性、生き物の哀れも感じさせる

                                 中杉隆世 記


中杉秀逸


大南風板戸鳴らして過ぎにけり     大森 尚


六月の強い季節風・南風。単純で、実感があり、余韻もある。

                                 中杉隆世 記


平岡特撰


牡丹は木芍薬は草艶と婉        今城公徳



高野特撰


黴の香の愛着深き辞典かな        平岡良一

私の身近な本棚に「大辞林」三省堂と「学習百科辞典」旺文社
がある。共に半世紀も前に愛用した辞典で、懐かしい限り
                             虚石

平岡佳作
かの人か薔薇の色香がやってくる   高野虚石