百人一局 一念発起 2015年8月25日 高野圭介
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暑夏:八月も末の二十五日、老軀八十四路を越える。と同時に恰も囲碁歴70年の節目を迎える。 私が歩み続けた碁歴の来し方行く方に思いを馳せるとき、木野狐交遊の一局を生涯の伴侶として 橘中の楽に携えむと欲し、烏鷺棋友百人一局を留めんと一念発起に及んだ次第である。 皆さまとタイミングを相談しながら、一局一局楽しみましょう。 高野圭介 090-2046-5293 |
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百人一首もどき歌 こりゃこうの いくるもつぐも わかれみち しぬるもしなぬも さんこうにせき 圭介 感じ入る(漢字入る)読み下し こりゃ高野 生くるも継ぐも 分かれ路 死ぬるも死なぬも 三劫にセキ 圭介 元うた これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸 |
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こりゃコウノ |
百人一首は小生少年時代、戦後最初に取り組んだ室内ゲームだった。 「これやこの」と読み札が読まれるとき、「こりゃ!高野」と聞こえ、 それが逆縁で、私の十八番札となった。 このたび、百人一首もどき棋歌に、抜擢札となった経緯である。 2005年、碁吉会時代祭大会:御所は拾翠亭でのかるた会: 「小倉百人一首」には「五十年前の若き血が蘇り、熱くなってきた」と、中田良知さま。 因みに、数学の時間、「甲の地点から、乙の地点へ・・・」と言うのが 眠気の差した頭には「高野!チテン」と聞こえ、飛び上がったことがある。 |
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李 洪州先生 | 李 洪州先生と対局 唐時代の王安石は囲碁のことを「木野狐」と言った。 木はもちろん碁盤のこと。野狐は賢く変化を得意として、よく美女に化けて出てくる。 つまり盤上にあった石の変化を指している。 千姿百態、魅惑の美女を目の前にして、心を躍らさない者はおるまい。 呉清源の故事を描いた「未完の対局」台本作家 李 洪州著 『白と黒に遊ぶ』より |
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昨今、体力の消耗に異常を感じるようになり、スタミナの問題と思っていたが、 加齢プラスαがどんどん加速しそうだ。これと言って自覚症状は無いが要注意だ。 囲碁対局では、時間という制約にはもはや対応出来なくなっていることを知った。 ここに、囲碁大会での対局は以降、遠慮すべきものと考える。 代わって、数多の親しい棋友と、百人一局を一念発起するに至った次第。 願わくば、仙人の二つの独楽の弾ける音が聴けるような盤上を夢見ている。 乞 ご理解! |
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百句百局 | 碁の俳句鑑賞の本がある。「古今百句百局」香蘭社刊という。 埼玉は上福岡市の医師で、根岸清(俳号・響子)先生から教わったが、 先生ご自身「囲碁百句」を上梓されている。 詳細は「醍碁味」碁きち会刊p.82 因みに 「宍粟の碁」は全日本古棋書ベスト252の選に入っている。No.103 又、「すざら碁仙」No.67。「碁スケッチ」No.68も入っているが、「醍碁味」が無い。 |
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百人一局 |
ともあれ、良き日より石音高く打ち初めん。 |