祝 棋聖獲得  井山裕太 棋士

第37期 棋聖戦第6局賑やか観戦記


棋聖戦いやまゆったよとホワイトディ    圭介

 


井山はなぜ負けたか


井山でも、問題を抱えている


井山が中央闊歩した


牛窪九段やアマチュア検討陣・N.K.Y.H の各氏(兵庫県の強豪ぞろい)の
鋭い意見がどんどん舞い込み、中身の充実した楽しい観戦記となりました。

                                高野圭介



井山裕太本因坊 史上初6冠達成


第37期棋聖戦七番勝負第6局 3月13日(水)




 4つの問題点


第六局には4カ所の問題点に意見集中。



 1.   
著戦・序盤右上隅の応接


石の持つエネルギー

 2.
打ち掛け時における張の苦悩。

 3.  
井山が中央の白を攻めず、左下隅の三三を無視したか?

 4.
満を持して張の反撃なるか。


 世界の井山
史上初の囲碁六冠=本因坊・王座・碁聖・天元・十段・棋聖を
達成した井山裕太棋士を寿ぎます。

 昨今の井山は棋風としてはバランスが取れた碁だったが、
最近はパワーで相手をなぎ倒してしまう碁に変身して棋聖をもぎ取った。
もはや死角の無い強力な碁と言われる。



 昨今は中国・韓国からも日本では井山一人に注目されていて、
国内を完全制覇した今となっては、世界に挑戦する井山が今後の課題だ。


 死角の無い井山
 牛窪義高九段に棋聖戦全六局の感想を聞いた。

名局と言えば第一局です。この局は白番井山が5目半勝ったが、
白黒共にチャンスがあり、実に良く戦った名局です。

 井山の強さは良い手だけがすぐ眼に付く。それが狂わない。だから、死角が無い。
その点、悪手かとさえ思われる手にこそ妙手、鬼手が潜んでいるのだが、憶測だが
井山にはそれが見えにくいところがあるのではないか?
そこに欠点があるかも知れない。


 第六局は著戦、右上隅の応接で、黒の井山は一本取った形になって、
後、張は遂に追いつかれなかったようだ。」

 検討陣


私の碁友・浜辺 荘さんから突然メールが入ってきた。

ただいま、わがアマチュア検討陣(兵庫県の強豪ぞろい)もうち揃って、
井山棋聖誕生、史上初の6冠達成瞬間を見るべくPCにかじりついております。
 高野先生の見解をぜひお聞かせ願いたく、メール致しました。