第61期王座戦挑戦手合五番勝負 第2局 11月18日(火)

互先 井山裕太王座  vs  先番 村川大介七段
          
     先番コミ6.5目出し

251手完 黒1目半勝ち
                            
    2014年11月18日
                                        高野圭介 ネット観戦記

村川の無念・棋聖戦挑戦者手合い 
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井山裕太王座 vs 村川大介七段



 解説は坂井秀至七段。

碁吉会との碁縁浅からぬ棋界トップ三人の登場である。
三巨頭に声援を送りながらの観戦記である。


定刻10時、村川の先番で、右上星打ちから火ぶたは切られた。

黒11と隅からコスミツケとはプロではよく打たれているとだが、
解説の坂井蘊蓄が正確な図で、次々と披露されるが、呻って見ているのみ。
私の予想としては黒27ヌキまでは当たった。


白42ノゾキは打ち過ぎではないか?と坂井評。 たちまち、黒ペース!
白は中央を車押しに押したが、依然埒があきそうにない。 昼食時、両者の心中如何に?

白が左上を一間にシマリ、右上隅に白52と眼持ちの一手の間に、
黒49と中にコスミ、黒53キリに回ったのが快調と思います。

そうは言っても、井山の常套手段。
This is the Iyama !

 
とはいえ、
白92と手厚い連絡は大きく、黒リードと言えども、そんなに差があるように思われません。
ただ、これが井山の本領で、非勢の時の井山マジックの始まりなのか分かりません。
白98こそ、井山マジックの始まりでしょうか。

4時過ぎに打たれた黒113は想像も付かなかった。蓋し妙着か。
それが判然としたのは、黒125オシの時。113の素晴らしさに感嘆した。



金山教室の検討陣から黒の健闘を写真付きで讃えてきた。


白122キリの勝負手に始まった生死を賭けた戦いは、坂井七段の予想通りに進展したが、
紛らわしいコウ含みも問題なく無条件活きで治まった。

 しかし、この戦いで、白も上辺、左辺に結構地が付いた。中央も厚い。形勢は細かそうなのか。

 
左下隅、白172のハネ、中ノビと目ぐるましい。白に厚そう。
途端、上辺を黒175と下がった。3本下がって、勝負あったかと見たとき、白のコスミ。
手筋の応酬で、ハラハラして見ていたが、黒に凱歌。ここで、黒に残ったと思う。

後、下辺でちょっと一波乱があったが、終わって、1目半、黒に残った。