格調の高さが感動を呼ぶ

                                  2016年4月20日

                                   高野圭介

格調高いゴルフ  
久しぶりのゴルフをした。メンバーはいつもの顔ぶれ。
そこへ一人のヤングパワーが加わった。彼はハンディ7の田村さん。
何と、ゴルフが巧いだけでなく、マナーも素晴らしく、
シングルというのは違うなぁと感心していた。

上がったとき、クラブの営業の方に出会った。
私の話に「田村さんのゴルフは格調が高いでしょう」と言われるのです。



 すべてにキチッと
この話に、ハンディ7の伊藤さんは「すべてにキチッとしているでしょう。
そのように心掛けていると,自然にそうなってしまいます。」と言われる。

格調が高いからシングルになったのか、
シングルになるには自然に格調が高くなったのか。
相乗作用なのだろうが、素晴らしいことと思った。

双葉山の高い格式  
眼科の女医さんが「双葉山はいい相撲でしたね。格式が高かった。
それにしても、昨今の横綱は品が無くて・・・」と。



あれだけの強い横綱:白鵬がいちど身を躱しただけで
「それども横綱か!」とヤジが飛んだ。
怖ろしいものである。一事が万事とはこのこと。心せにゃならない。

感動を呼ぶ競技   
石飛 肇アスリートの述懐です。
トライアスロン:2014年度JTUエイジランキング(60-64歳)ランキング1位)

私は近年は毎年何回もトライアスロン大会に参加しています。
障害者の参加は年々増えてきています。ただ、
身体障害者の参加は増えていますが、知的障害者の参加については
残念ながら、参加の壁は厚く、門は閉ざされたままです。



この門はどうしてもこじ開けねばなりません。そのためには、
競技に参加する知的障害者自身が懸命に取り組んでいる姿。
競技そのものが観衆に対して感動を呼ぶ極限の世界。
これを目標に今、 私や心あるものがこの壁に挑戦しています。

 囲碁九品
囲碁の段位は碁の強さもさることながら、
碁の品格を表すもので、「囲碁九品」と言う。



因みに、高野エッセイに詳細を述べている。

段の認識 」

アホの部屋

「わび・さび」の碁

まぼろしの免状

感動!感動!の一局  
井山七冠達成の碁

互先 伊田篤史十段 vs 先番 井山裕太
     先番6.5目コミ出し

99手止め以下略。  黒中押し勝ち

ともあれ、失着こそあれ、必死の形相さえ目の辺りに浮かんでくる熱戦は
身をよだつ感さえ漂うている。感動!感動!の一局だった。




 日本の囲碁界の底辺は広い。残念ながら井山の前に1年で失冠した
伊田篤史前十段をはじめ、井山七冠より若い世代も台頭しつつある。
本因坊戦の挑戦者に決まった高尾紳路九段ら「四天王」も健在である。
ぜひ七冠の一角を崩す意気込みで競い合い、囲碁界全体の底上げを図るべきだ。





お粗末の果て

NHK杯の碁


  vs  
 
囲碁のプロは相当な資質と訓練の賜物である。
その成果のご褒美に、プロの資格が与えられる。
私は常にプロプロ対局には心を洗われる感動を覚えるものである。

過日、4月17日放映のNHK杯対局があった。
西の宇宙流:苑田勇一九段と
第2回会津中央病院杯:王景怡二段の対局である。
解説は武宮正樹九段。

「これぞプロ!」という気迫の応酬を期待して
テレビに齧り付いて観戦していた。


何の感動も

呼ばない


白の哀しい

 格調の低い碁

 
何と、腑抜けの碁で、つばぜり合いの必死の姿が無い。
これが日本の囲碁のレベルかと、目を掩うた。
プロプロの碁で、これ以上格調の低い碁は滅多に見られない。

へこたれない気迫」 「ダメ手提灯行列」 「碁を創るちから」
・・
これが全くないのである

思うに、白番が当たり、潰されるのを怖れ、負けを百も承知で
戦いもしないで逃げ回り、品格も何も無い王二段に私は驚いた。

無気力の王・日本チャンピオンがどうして生まれたか?
大いに疑問を持つ。 まずは、
彼女を君臨させた他の不甲斐ない女流棋士の資質さえも。


歯車が噛み

合わない。



 

この碁に歯車が噛み合わなくて、やりように困ったとも思える
苑田九段の心中察するに余りあるものがある。



白32では白30から左上にコスむと、黒はどうするのか
武宮解説者の指摘があった。


4月17日放映のNHK杯対局

互先 王景怡二段 vs 先番 苑田勇一九段


第2回会津中央病院杯       西の宇宙流:

155手完    黒 中押し勝ち




第4回 日中韓ペア碁名人選手権

日本の期待を背負うて、三国のトッププロ棋士による「プロ棋士ペア碁世界一」を競いました。
プロペア2016の王二段・村川八段ペアと吉原六段・依田九段ペアの2組が出場した。
その一回戦の棋譜です。

立ち上がり、黒好調かと固唾を呑んでいたが、右下隅、黒113オサエで、要の5子が取られた。
後は蛇足。 さすがの村川プロも手の打ちようが無かった。

何とも空しい「プロ棋士ペア碁世界一」を競う棋譜だろう。

王景怡二段村川大介八段 vs  於之瑩五段唐韋星九段
[ 日 本 ]          [ 中 国 ]

白 中押し勝ち